研究のタイプ: インプラント/医用機器に関する研究

[ペースメーカーに対する、携帯メディアプレーヤーによる電磁干渉] dev./impl.

Electromagnetic interference with pacemakers caused by portable media players.

掲載誌: Heart Rhythm 2008; 5 (4): 538-544

【背景】電気機器から生じる電磁界は永久ペースメーカーに干渉するかもしれない。メディアプレーヤーは、持ち運びできるエンターテインメントの、ごく普通の様式になりつつある。世界中で用いられるもっとも普及したメディアプレーヤーは、iPod である。これらの機器はしばしば、シャツの胸ポケットに入れられて持ち運びされるが、そのことにより、これらの機器が移植されたペースメーカーの近くに置かれることにもなりうる。【目的】本研究の意図は、iPod がペースメーカーに干渉するかどうかを確かめることである。【方法】この前向きの、単盲検の研究においては、心臓ペースメーカーを移植されている100人の患者が、干渉を査定するために、4つのタイプのiPod についてテストされた。患者らは、単チャンネルのECGモニターによるのと同時に、個々のペースメーカープログラマーによって遠隔測定ウォンドを通じて監視された。iPodは、ペースメーカーとウォンドの2インチ前に置かれることによって、最大10秒間テストされた。実際に使っている場面を模すために、標準的なタイプのヘッドフォンが iPod に接続された。一貫性を保持するため、ボリュームは最大限に上げられ、イコライザーはオフにされた。25人の患者からなる下位集団が、別々の2日間に試験されたが、これは干渉再現性を査定するためであった。ペースメーカーに対する干渉は、タイプⅠあるいはタイプⅡの遠隔測定干渉として分類された。タイプⅠの干渉は、心房性あるいは/また心室性の、速度ヒストグラムにおける高い速度と関連していた。タイプⅡの干渉ペースメーカーの速度カウンターに影響しなかった。観測される干渉のメカニズムを確定するために、4つのiPodからの電磁放射もまた、ファラデー箱の中で検査された。【結果】100人の患者(63人の男性、37人の女性。平均年齢77.1±7.6歳)のうち、11人が単室ペースメーカーを、89人が2室ペースメーカーを利用しており、彼らを対象に800のテストが実施された。タイプを問わないとき、干渉発生率は患者に対し51%であり、テストに対し20%であった。タイプⅠの干渉は患者の19%、タイプⅡは32%に見られた。再現性テストによって、干渉が、ペーシングの設定(単極性あるいは双極性)、ペーシングモードAAIVVI、あるいは DDD)、ある一日から別の日への移動に関係なく起こるものであることが裏付けられた。iPod からの電磁放射テストは、ヘッドフォンを接続したままiPod が「オン」になったとき、ペースメーカー装着者の周波数領域で、最大放射を示した。【結論】移植されているペースメーカーから2インチ内に置かれ、遠隔測定ウォンドを通じてモニターされているiPod は、ペースメーカーに干渉を引き起こしうる。

ばく露

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