[電磁界の影響に関する無実無根の主張] comment

Unfounded claims about the effects of electromagnetic fields

掲載誌: Environ Res 2008; 107 (2): 288-290

Belpommeら (2007)の最近の論文では、EMFを突然変異原および発がん性と分類している。これに関して当然ながら、「EMF」という用語は非電離放射線非熱的影響に関連するものと解釈されたに違いない。遺伝毒性についての科学的基礎は全くないため、このような突然変異原発がん性の分類は驚きである。物理および化学の法則は、例外なく、生物学の法則と一貫する。したがって、光子のエネルギーを生体にとって妥当なエネルギーと比較することが基本である。現在の物理学化学の理解でそのような比較を行うと、DNA分子に変化をもたらすことが可能な非熱的影響は完全に除外できる。なぜなら、3GHzの光子は、1.3×10-5eVまたは2.0×10-24Jのエネルギーに相当する。このエネルギーは37℃での熱雑音に相当するエネルギーより3桁小さく、水素結合の破断に必要なエネルギーより4桁小さいからである。EMFを突然変異原のように見るのは、生物学的センスがかけている。

ばく露

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