[電磁界ばく露に対する慎重(プルーデント)な公衆衛生政策の設定] misc.

Setting prudent public health policy for electromagnetic field exposures

掲載誌: Rev Environ Health 2008; 23 (2): 91-117

電力に関連する磁界、ラジオ、テレビ、WiFi技術、携帯電話に関連する通信用周波数電磁界へのばく露が、人の健康に意味のある影響または有害な影響をもたらすことを示唆する証拠が増えている。電力周波数電磁界による白血病、通信用周波数電磁界による脳腫瘍についての証拠が最も強いが、神経変性疾患などその他の疾患との関連についても証拠を提出している研究者がいる。根拠となるメカニズム、および電磁界のどの構成成分が重要かに関しては不確かさが残っている。しかし著者の意見では、見られた関連が因果的か否かはさておき、関連の強さからみて、ばく露低減対策―特に胎児や子供に対する―は避けられないと考える。至る所にあるばく露、新しいEMF技術の急拡大、脳腫瘍のような長い潜伏期を考えると、早急な対策をとらないと、将来、致命的疾患が潜在的に広がる危険があると考える。

ばく露