[無線周波電磁界と生物学的分子との相互作用およびそのプロセスに関するメカニズムの定量的評価] tech./dosim.

この総説は、これまでに確立・提案されている多くの、電磁界と生物との相互作用のメカニズムを解説している。これらの確立された生物におけるイオン、原子、分子と1012 Hzまでの電磁界との相互作用のメカニズムは、広い範囲の時間および距離のスケール、電磁界の振幅・周波数･波形に適用可能である。このような観点から、発達、創傷治癒、筋･神経系の興奮に関与する体内内在電界（一般的に1－102 V/m）のレベルあるいはそれ以下のレベルのばく露に適用可能なメカニズムを、特に温度の変化がほとんどない（≪1 K）条件においての定量的評価することに焦点を当てている。具体的には、例えば、膜による電磁界信号変調可能性に関しては、SN比、信号平均化、コヒーレント検出、非線形的な動的システムなど、感覚に関してはマグネタイト、化学シフトに関してはラジカル対などを議論している。