[低周波磁界にばく露されたペースメーカーの端子での誘導電圧を判定するためのモデル] dev./impl.

A model for determining the induced voltage at the terminals of a pacemaker exposed to a low frequency magnetic field

掲載誌: Physiol Meas 2008; 29 (9): 1121-1132

本論文は、低周波磁界の影響を受けた単極性ペースペーカー(PM)の端子におけるインビトロでの誘導電圧の計算方法を示している。ここでは、均一磁界の発生源の中央に置かれた均一ファントムモデルを使用して実験的に実証された理論モデルを提示している。今回の実験で使用された磁界のレベルは、職業上の電磁界ばく露制限を定めた欧州指針(2004/40/EC)に従っている。埋め込まれたペースメーカー端子の誘導電圧は2つの異なる電源を重ね合わせたものになる。1つめはPMシステムによって形成されたループによるもので、2つめは接触媒質に流れる誘導電流によるものである。インピーダンス法で計算された誘導電流の影響はループの電圧よりも弱い。このように実験値と一致する理論的結果が得られた。このことから、提案されたモデルは、ペースメーカーが埋め込まれた患者に対するばく露制限内での磁界と同様、低周波磁界に影響を受けたペースメーカーの反応を予測するために使用することができる。

ばく露