[2.45 GHz全身ばく露によるラビットの深部体温上昇の計算モデル] tech./dosim.

Computational model for calculating body-core temperature elevation in rabbits due to whole-body exposure at 2.45 GHz

掲載誌: Phys Med Biol 2008; 53 (12): 3391-3404

【背景】電磁界への人体ばく露の国際的なガイドラインにおいて、基本制限は全身平均SARで規定されている。その根拠は、ある一定レベルの以上の全身平均SARにおいて体温調節反応の特徴的パターンが観察されることにある。しかし、エネルギー吸収と温度上昇との関係についての定量的な検討は十分でない。【目的と方法】眼球への局所的ばく露のために開発したラビットの熱計算モデルを改良して、2.45GHz全身ばく露による深部体温上昇を検討すること。麻酔が深部体温上昇に与える影響を、測定結果と比較して検討すること。【結果】 3.0W/kgの全身平均SARにおいて、ラビットの深部体温飽和に達することなく、時間経過とともに上昇した。麻酔処置は深部体温上昇を抑制したが、これは基礎代謝率低下に起因すると考えられる。

ばく露