研究のタイプ: インプラント/医用機器に関する研究

[MRI検査後および携帯電話使用後における歯科用アマルガムからの水銀溶出] dev./impl.

Mercury release from dental amalgam restorations after magnetic resonance imaging and following mobile phone use

掲載誌: Pak J Biol Sci 2008; 11 (8): 1142-1146

この研究は、MRI検査により歯に充填したアマルガムから水銀(Hg)が唾液に溶け出すか否かを調べた。第一相調査として、30人の患者で、MRI検査の前と後に5mlの唾液を採取した。MRIの磁界密度は0.23 T、磁界ばく露時間は30分であった。第二相調査として、14人の健常な女子大生(調査以前には、携帯電話使用および歯のアマルガム治療もなし)に歯のアマルガム治療を行った。治療前および治療後1、2、3、4日目に尿サンプルを採取したその結果、携帯電話使用学生群では、MRI検査の前に比べ後の方が唾液中Hg 濃度が有意に高かった;携帯電話使用学生群では、治療前および治療後1、2、3、4日目の尿中Hg濃度(平均±SE)は2.43±0.25、2.71±0.27、3.79±0.25、4.8±0.27、4.5±0.32 μg/Lであり、対照群ではそれぞれ、2.07±0.22、2.34±0.30、2.51±0.25、2.66±0.24、2.76±0.32 μg/Lであった、と報告している。

ばく露

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