研究のタイプ: 疫学研究 (observational study)

[携帯電話ユーザーにおける下垂体腫瘍のリスク:症例対照研究] epidem.

Risk of pituitary tumors in cellular phone users: a case-control study.

掲載誌: Epidemiology 2009; 20 (3): 348-354

【背景】携帯電話使用の頭蓋腫瘍への影響の可能性には公衆の懸念および科学的関心が寄せられている。脳下垂体腫瘍を調査することはほとんどなかったが、頭蓋内の位置ゆえに、関心がもたれる。【方法:南東イングランドで291の症例と630の対照を用い、携帯電話使用と下垂体腫瘍発生リスクの関連について、2001-1005年に人口ベース症例対照研究を行った。携帯電話の使用に関する詳細情報は個人面接により収集した。【結果】全体として、腫瘍リスク携帯電話使用に関連はなかった(オッズ比0.9;95%信頼区間0.7-1.3)。最初の使用から10年以上でも(1.0;0.5-1.9)、累積使用が10年以上でも(1.1;0.5-2.4)、明確には増加しなかった。累積通話回数の最高4分の1位の使用者でオッズ比1.2(0.7-1.9)、累積通話時間の最高4分の1位で1.1(0.7-1.7)であった。アナログ機種とディジタル機種を別個に分析しても腫瘍リスクとの関連は何もなかった。【結論】観察した誘導期間および強度において、携帯電話使用に関連した下垂体腫瘍リスクの証拠は見られなかった。

研究の目的(著者による)

携帯電話使用に関連した下垂体腫瘍の発症リスクを評価するため、イングランド南東部において症例対照研究を実施した。

詳細情報

本研究人口はインターフォン研究の一部である。携帯電話の定常的使用は、診断日の1年以上前に少なくとも6か月間、携帯電話を使用と定義した。

影響評価項目/リスク推定のタイプ

リスク推定のタイプ: (オッズ比(OR))

ばく露

ばく露評価

ばく露集団

グループ 説明
参照集団 1 なし、または非定常的使用
集団 2 定常的使用
集団 3 最初の使用からの年数:1.5-4
集団 4 最初の使用からの年数:5-9
集団 5 最初の使用からの年数:10-17
集団 6 生涯の使用年数:0.5-4
集団 7 生涯の使用年数:5-9
集団 8 生涯の使用年数:10-16
集団 9 累積通話件数: < 2203
集団 10 累積通話件数: 2203-8300
集団 11 累積通話件数: > 8300
集団 12 累積使用時間: < 116
集団 13 累積使用時間: 116-596
集団 14 累積使用時間: > 596
集団 15 最初の使用からの期間別の累積使用時間: < 10年
集団 16 最初の使用からの期間別の累積使用時間: ≥ 10年(< 51時間)
集団 17 最初の使用からの期間別の累積使用時間: ≥ 10年(≥ 51時間)
集団 18 アナログ電話使用
集団 19 デジタル電話使用

調査対象集団

症例集団

対照集団

調査規模

症例 対照
適格者 506 1,464
参加者 317 630
参加率 63 % 43 %
評価可能 291 630
統計学的分析方法: (調整: )

結論(著者による)

下垂体腫瘍を発症するリスクと定常的な携帯電話使用との関連は認められなかった。

研究助成

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