研究のタイプ: サーベイ (医学/生物学の研究)

[電磁界による免疫の障害:病気や障害に至らしめうる細胞損傷や組織修復低下の原因が潜む可能性] review

Disturbance of the immune system by electromagnetic fields-A potentially underlying cause for cellular damage and tissue repair reduction which could lead to disease and impairment

掲載誌: Pathophysiology 2009; 16 (2-3): 157-177

現代の人工的な電磁界EMF)が免疫系に与える影響を取り扱った多くの研究を総括する。さまざまなアレルギー反応や炎症反応の刺激組織修復プロセスへの影響などによって、EMFは免疫に障害をきたす。その結果、がんを含む様々な疾患リスクを増加させる。これらの影響およびその他の生物学的プロセス(DNA損傷神経学的作用など)への影響は、現行の各国内および国際的安全制限値を下回るばく露レベルでも起こることが報告されている。生体の正常プロセスの障害や慢性ばく露健康影響を防護するために、生物学に基づいたばく露基準が求められる。今回のレビューの他に、バイオイニシャティブ報告にある最近のレビューに基づけば、現存の公衆安全基準は公衆衛生防護のためには不適切であること、新たな基準が必要であること、まだ検証されていない技術の採用に対する制限が必要であると結論されなければならない。

影響評価項目

ばく露