[高痙性の脚部筋肉組織を持つSCI被験者におけるFES推進循環運動] med. app.

FES-propelled cycling of SCI subjects with highly spastic leg musculature

掲載誌: NeuroRehabilitation 2009; 24 (3): 243-253

【背景】可動性回復のために、筋肉に対し人工の電気的活性化を用いる際、痙攣発作がそれを妨げる。高いレベルの痙攣を伴う望まれない反射活性を患者に引き起こすことなく、運動活性を生み出す電気刺激を用いることができれば、それは魅力的である。【目的】本研究の目指すものは、変調中周波交流電流(MFAC)による筋肉刺激の効果を確定することである。その際、脊髄損傷(SCI)と顕著な痙攣を伴う患者の循環運動に用いられる、標準的低周波方形パルス(LFRP)刺激による従来の方法と比較される。【方法】循環運動と関連した差異を、いくつかの刺激モデルにおいて査定する。被験者はSCI(ASIA-A)のある13人で、うち11人に強い痙攣がある。20Hz LFRP と、50Hz MFAC 変調の 4KHz の双方を用いた、同サイズで循環式の測定を、被験者に受けてもらった。大腿四頭筋とハムストリング筋における同サイズの長続きする反射トルク反応、1000秒間のエルゴメトリック循環運動の間の力動的動作、反射高進による不随意静止回数が記録された。 【結果】長続きする反射トルク反応は、LFRP刺激を用いたときに比べ、MFAC刺激を用いたときに顕著に低かった。標準的LFRP刺激推進循環運動と比べると、生み出されたMFAC 刺激動作は平均で374%高く(p=0.002)、不随意静止回数は平均で32%低かった(p<0.001)。【結論】これらの結果が示唆するところは、強痙攣のSCI被験者におけるMFAC 刺激の循環運動は、LFRP 刺激によるよりも、生成された同サイズのトルクおよび力において、より効果的であったことである。したがって、健康にとっての更なる有益性、たとえば、心血管および筋肉トレーニングと痙攣低減効果が、刺激推進循環運動においてLFRP の代わりにMFACを早く用いることで期待できる。

ばく露