閉鎖性頭部外傷を負った後4年間、睡眠パターンの乱れ、部分的にてんかん様の複雑な症状がある患者の前頭葉から側頭葉において睡眠第2段階で見られる紡錘波の1秒間に占める割合を、側頭葉を横切るようなバースト波磁界(1μT)を与えながら測定した。ばく露中のいくつかの連続した時点において、紡錘波の開始は、3秒ごとに0.7秒間与えられた磁界の開始と有意に相関した(相関係数ρ:0.30-0.40)。Lag/lead分析により、この有意な相関は、磁界と紡錘波の同時発生についてのみによることが示された。以上の結果から、ある種の覚醒状態、特に“てんかんスペクトル障害”に関連する状態で、側頭葉の本来の脳活動を刺激するようにばく露設計された弱い複合磁界による同調化(エンレインメント)あるいは“同期化”が起こりやすい可能性が示唆されたと報告している。
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