[成人および若年の携帯電話使用者頭部でのRF吸収に対する耳介圧縮の影響] tech./dosim.

この研究は、携帯電話使用者の電磁界ばく露を決定する有力なパラメータの一つである携帯電話と頭部組織との距離に関係する耳介のスペーサーとしての影響を分析した。ばく露者の年齢による間隙の大きさおよび耳介に加えられる機械力の変動を調べ、それが比吸収率の空間ピーク値（psSAR）にどのように影響するかを分析した。その結果、一定の機械力を耳介に加えた状態での磁界と頭部の距離は、小児群（６歳から８歳）と成人群とで大きな差は無かった（それぞれの平均は10.52.0mmと9.52.0mm）：被験者の一部（成人1人、小児2人）で耳介の圧縮が観察された；数値的ばく露分析では、ばく露最大値が電話機の上部に関連すると仮定した場合、耳介のつぶれによる間隙の減少は、成人及び幼児の10 gでの psSARの最大値を約2 dB上昇させる可能性があることが示されたと報告している。