[無線周波電磁界の個人ばく露測定における較正と不確かさ] tech./dosim.

Calibration and uncertainties in personal exposure measurements of radiofrequency electromagnetic fields

掲載誌: Bioelectromagnetics 2011; 32 (8): 652-663

【背景】最近5年間、日常活動中のばく露の特性を明らかにするために無線周波個人ばく露計が利用されるようになった。【目的と方法】EME Spy 121ばく露計の12個の周波数帯について、ギガヘルツTEMセル内および開放空間で較正試験を行った。【結果】このばく露計による測定は、実際のばく露を過小評価する傾向が見られた。周波数依存性の補正係数の最大なものとして、電界に対して係数1.1-1.6を適用した方がよいことが分かった。この補正係数は、機器較正、到来仰角、人体の影響を補正する3つの乗数から成る。較正の補正係数は機器毎に決定すべきである。なぜなら、機器間における応答の最大の開きはある周波数帯で2.4dBであったためである。到来仰角の違いによる応答の開きは10.2dBに達するかも知れないため、フィールド調査中のばく露計の装着の仕方に関する厳密なプロトコルに従うことが、同じ小区域環境内での別々の人から得られた測定値の比較や統合を可能にするために重要であろう。人体の影響は電波到来の方位角に依存するため、過大または過小評価につながる可能性がある。要するに、人体補正係数は角度についての平均であり、ランダムな到来角の360度の全範囲内での移動を伴うような活動においてのみ適用すればよいであろう。

ばく露