[IH調理器から発生する電磁界への胎児と子供のばく露] tech./dosim.

Pre- and post-natal exposure of children to EMF generated by domestic induction cookers

掲載誌: Phys Med Biol 2011; 56 (19): 6149-6160

目的と方法 :IH調理器は中間周波磁界を利用して鍋を加熱させる調理機器である。動作中のIH調理器から発生している磁束密度を欧州規格EN 62233 に準拠して測定したところ、測定値は同規格が定める限度値を下回っていた。測定値を用いて、垂直に重ねた3個の35kHzの同心円電流ループからなる数値モデルを検証した。次に、この数値モデルを用いて、妊娠26週および30週の妊婦、6歳および11歳の子供における電界(E)と誘導電流(J)を計算した。結果 :EおよびJの値は、ICNIRPの1998年のガイドラインおよび2010年の低周波ガイドラインの基本制限を下回ることが分かった。計算による全身でのEの最大値は、妊娠26週および30週の妊婦では0.11 および0.66 V m-1、6歳および11歳の子供では0.28 および2.28 V m-1であった(ICNIRPの基本制限は4.725Vm-1。計算による全身でのJの最大値は、妊娠26週および30週の妊婦で46および42 mA m-2、6歳および11歳の子供では27および16 mA m-2 であった(ICNIRPの基本制限は70 mA m-2)。

ばく露