[実際の環境における無線信号へのばく露に対するトラフィック変動の影響] tech./dosim.

Influence of traffic variations on exposure to wireless signals in realistic environments

掲載誌: Bioelectromagnetics 2012; 33 (4): 288-297

【目的と方法】放送信号、GSMまたはUMTS携帯電話信号への一般公衆の1日の屋内でのばく露を調べた。都市地域および郊外地域のさまざまな屋内測定点における1日の間の時間的変動とトラフィックの分布を示した。このような特徴を持つ信号への実際のばく露無線周波電磁界の防護基準に課された最大アセスメント値に比較して分析し、1日のばく露値と理論的最大値との比率の特徴を明らかにした。【結果】測定値を用いた統計的分析に基づき、実際上の最大値を示した。放送信号は1日を通して一定であり、正規分布に最も良くフィットするが、携帯電話信号は1日中トラフィックの需要によって変動するため、3つのガウス分布の混合モデルにフィットする。1日の中の異なる時間帯毎の実際のトラフィックに等価な最大値を示す全体的マスク(概略分布図)を作図した。また、さまざまな携帯電話信号について、24時間測定値の平均と実際上の最大値(99%値)および理論的最大値との関連も示した。さらに実際上の最大値については、国際的基準に準拠した測定値に当てはめた6分間毎の時間平均も示した。さまざまなシステムについて、短時間測定値から簡単に最大値を判断するための外挿係数を提供している。また、広帯域測定値から1日の潜在的な最大ばく露を推定する外挿係数も提供している。

ばく露