[嗅盲のハトの心拍数および侵害受容に対する磁界の差別的影響] med./bio.

Differential magnetic field effects on heart rate and nociception in anosmic pigeons

掲載誌: Bioelectromagnetics 2012; 33 (4): 309-319

【背景】いくつかの研究で、交流磁界へのばく露ストレス誘発性痛覚低下(痛覚鈍麻)を抑制して侵害受容に影響すること、暗条件でばく露した場合にはこの影響は低下するか消失することが示されている。これは、光以外の感覚刺激源も同様にこの磁界影響を変化させるか否かという疑問を提起する。【目的と方法】 侵害刺激への感受性および心拍数(HR)に対する磁界誘発性の影響における嗅覚の役割の可能性について、地磁気レベル強度で不規則に変動する(<1 Hz磁界ばく露した拘束ストレス負荷のある伝書バトで調べる。【結果】正常な嗅覚のハトでは、磁界ばく露は侵害受容閾値を低下させ、鼻孔に詰め物をして嗅盲にされたハトでは反対の影響が観察された。逆に、HRに対しては嗅覚の喪失の差別的な影響は観察されず、正常嗅覚および嗅盲のどちらのハトでも磁界ばく露によってHRが減少した。【結論】もう1つ別に、嗅覚喪失で磁界ばく露無しの対照群を作らなかったため、今回のデータを明白に解釈することはできないものの、今回の知見は侵害受容に対する磁界の影響の仲介における嗅覚環境情報の重要な役割に目を向けさせている。さらに、ハトの侵害刺激への感受性とHRに対する差別的影響が見られたことは、磁界刺激は侵害受容および心臓血管系に別々のルートで影響していることも示唆する。

ばく露