[神経伝導に対する中程度の強度の勾配静磁界の影響] med./bio.

The effects of moderate-intensity gradient static magnetic fields on nerve conduction

掲載誌: Bioelectromagnetics 2012; 33 (6): 518-526

この研究は、カエルの坐骨神経線維を用いて、末梢神経細胞の膜興奮と不応期に対する中等度の強度の勾配静磁界インビトロばく露(最大磁束密度が0.21または0.7 Tの非一様磁界への最大6時間のばく露)の影響を調べた。カエルから取り出した神経線維束を非ばく露対照群、0.21Tばく露群、0.7 Tばく露群(各群n=5)に分け、それぞれの線維束上の近位の電極から電気刺激を与え、磁界ばく露中の神経伝導速度(NCV)および電気誘発複合電位CAP)の振幅を測定した。その結果、ばく露中のC線維のNCVは非ばく露対照群と比べ、0.7 T群ではばく露が4時間および6時間の時に有意に低下したが、0.21T群では6時間全体を通じて低下しなかったことを報告している。

ばく露