[モルヒネのNMRスペクトル周波数の電磁界の鎮痛効果] med./bio.

この論文は、モルヒネのNMRスペクトル周波数の電磁界（EMFs）へのばく露が、モルヒネ自体の鎮痛効果と同じ影響を生体に与える可能性があるという仮説に基づき、実験を行った。25匹のWistarラットを5匹ずつの5群（対照群、モルヒネ10 mg/kg腹腔内投与群、モルヒネの共振周波数EMFsばく露群、無作為選択された非共振周波数EMFsばく露群、麻薬拮抗薬ナロキソン腹腔投与＋モルヒネの共振周波数EMFsばく露群）に分けた。それぞれのEMFsばく露はダイポールアンテナによる全身ばく露（電力密度100 mV/cm3［原文のまま］）を5時間実施した。ばく露終了の1時間後および5時間後に、テイルフリック試験（尾に熱刺激を与える試験）およびホットプレート試験で痛覚反射の潜時を評価した結果、モルヒネ共振周波数EMFsばく露群に有意な潜時の増加が見られた、ナロキソン投与はモルヒネ共振周波数EMFsばく露の効果を阻害した、などの所見を報告している。