[回転する磁石による非攪拌系Belousov-Zhabotinsky反応での化学波の形状と速度の変化] tech./dosim.

Modulation of the shape and speed of a chemical wave in an unstirred Belousov-Zhabotinsky reaction by a rotating magnet

掲載誌: Bioelectromagnetics 2013; 34 (3): 220-230

この研究は、非攪拌状態でBelousov-Zhabotinsky反応(BZ反応)が生じているシャーレを載せた台の下方に永久磁石を載せたターンテーブルを置き、ターンテーブルを回転させ、永久磁石の円運動で生じる変動磁界がBZ反応の変則的な化学波伝搬(シャーレの中での触媒反応の伝搬)を変化させるか否かを調べた。円筒形永久磁石(NdFeB;内径18 mm、外径19 mm、長さ40 mm)をターンテーブル上に長さ方向(N-S方向)に直立させ、磁石上面(N極)とシャーレ底面の距離は4mmとした。その結果、ばく露した磁界が、最大磁束密度= 0.22 T、最大磁束密度勾配= 25.5 T/m、磁気力ピーク値=4 T2/mの時、二次元パターンの伝搬速度が加速し、波面の形に変則的パターンが生じ、それは静磁界分布に依存した;数分間、磁石の回転を1 rpmにする、波面変形と伝搬速度上昇は消えた;数値計算により実験結果の一部が支持された、と報告している。

ばく露