[2010年のICNIRPガイドラインに従った末梢神経組織の低周波ばく露評価における皮膚導電率の役割] tech./dosim.

The role of skin conductivity in a low frequency exposure assessment for peripheral nerve tissue according to the ICNIRP 2010 guidelines

掲載誌: Phys Med Biol 2013; 58 (13): 4703-4716

この研究は、5歳児の解剖学的モデルとFDTD法を用いた数値計算により、均一な磁界および電界へのばく露による組織内の誘導電界強度に対する皮膚導電率の影響を調べた。立位の身体に対し、磁界の向きは前面から背面の方向、電界の向きは鉛直方向とし、身体が接地、非接地の場合を検討した。2010年ICNIRPガイドラインは、末梢神経に対する安全側の代替指標として皮膚内の誘導電界強度を使用することを提案している。2010年ICNIRPガイドラインが根拠にしたばく露評価の計算研究では、広く利用されている組織誘電特性データベース、あるいは安全基準が推奨する皮膚導電率の値(例えば2.00 × 10-4 S/m)が使用された。しかし、これらの皮膚導電率は角質層のものであり、刺激作用から防護すべき神経や受容器細胞を含まず、実際の皮膚組織の導電率(例えば0.1 S/m)より250-500倍小さい値である。そこで、この2つの導電率を当てはめた場合の皮膚組織誘導電界強度を計算し、比較した。その結果、CNS組織内の誘導電界強度に対する皮膚導電率の影響は15%を下回る;しかし、皮膚内の誘導電界強度については、従来の低い値を用いた場合には、0.1 S/mを用いた場合に比べ、約10倍以上過剰に見積もられる、などを報告している。

ばく露