サーベイ (医学／生物学の研究)

[静磁界の生体影響：酸化ストレス、遺伝毒性作用、がん研究] review

Bioeffects of Static Magnetic Fields: Oxidative Stress, Genotoxic Effects, and Cancer Studies

著者: Ghodbane S, Lahbib A, Sakly M, Abdelmelek H

掲載誌: Biomed Res Int 2013: 602987-

この総説は、静磁界の生物への影響のメカニズムに関するデータを紹介している。著者が、磁界と生体との相互作用のメカニズムとして最もよく知られているものの一つとしているのは、ラジカル対の再結合が関与する作用である。静磁界ばく露により、常磁性体フリーラジカルの活動、濃度、寿命が増加し、それが、酸化ストレス、遺伝子の突然変異、および／またはアポトーシスを引き起こすかもしれないとの仮説である。具体的には、フリーラジカル産生との関係から見た、酸化ストレス、アポトーシスおよび遺伝毒性、がんの３つの分野についての著者らが得たデータおよび文献データを解説し、将来的な医療応用についての著者の見解を述べている。

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