[アクティブ式植込み医用機器と電磁界放射機器との電磁干渉は稀だが事実:フランスの医師集団における発生率調査の結果] dev./impl.

Interference between active implanted medical devices and electromagnetic field emitting devices is rare but real: results of an incidence study in a population of physicians in France

掲載誌: Pacing Clin Electrophysiol 2014; 37 (3): 290-296

この研究は、電磁界EMF)によりアクティブ式植込み医用機器(AIMD)の動作異常が起こる可能性の実態について、医療専門家にインタビュー調査した。循環器学、内分泌学、耳鼻咽喉学、泌尿器学、神経学の5領域の約5000人の内科医に、自記式質問票を郵送した。収集データは、観察された動作異常の有無と年間回数、異常発生時の状況、関与したEMF発生源、誤動作の管理方法である。その結果、1188人が回答した;参加者の16%が、植え込み機器の動作異常事例を報告した;報告された事例の4分の3は循環器学分野であった;各報告は、最小で年1回の発生回数であったが、全体では年間100回以上になった;動作異常の深刻度は、中程度(不快感または一過性の症状)であるが、頻回のリセットが必要になり、極めて稀には機器を交換した;重大な事例がいくつか報告された;関与した発生源は基本的には2つのタイプであり、電子的セキュリティシステム(盗難防止装置および空港の保安ゲート)と医用電磁放射機器であった;これらの事例は医学界で報告されることはほとんどないため、フォローアップおよび警告や監視機能の有効な実施が行われていない、と報告している。

ばく露