[電力線の生体作用‐磁気だけではない] tech./dosim.

Powerline bioactivity - more than magnetism

掲載誌: SpringerPlus 2013; 2: 454

この短報は、電力線による生体影響の議論の範囲を広げて、電力線の空気中での電気的活性を検討することを提案している。著者は、文献サーベイを行った結果、空気中での電気的活性因子がある種のサイトカイン活性の変化に関与することと一貫性のある証拠が公表されている、と個人的見解を述べている。著者が、注目すべきであると考えているのは、架空線の電気故障時のコロナ放電である。住宅近くの架空配電線でのコロナ放電を、潜在的な生物活性因子として注意深く研究する必要があると述べている。著者が文献サーベイで注目すべき証拠として指摘しているのは、メキシコシティのある地区において小児白血病の高い発生率が観察されたことを報告した論文である。その他にも、喘息などの影響有りの論文の結果をいくつか指摘している。これらの調査結果の説明の候補としても、今回提案した因子を検討すべきと述べている。

ばく露