[オランダにおけるMRIの利用およびMRI関連の電磁界ばく露を受ける作業者に関する実態調査] tech./dosim.

この研究は、オランダにおいて、核磁気共鳴画像装置（MRI）の電磁界（EMF）に職業的にばく露するのはどのような人々で、どの程度の人数になるか、またばく露の確率やタイプはどのような要因によって決まるかを質問票調査した。収集したデータは、臨床および研究的なMRI部門において使用されているスキャナ、その使用手順、技術導入の歴史、スキャナ付近で作業する従業員についての情報である。その結果、145のMRI部門からデータが得られた；MRIの利用およびスキャナの電磁界強度の急激な増加が定量的に把握できた；最強の磁石は大学病院および研究部門で使われていた；MRIスキャナ室内で作業すると報告した人、すなわち、静磁界（SMF）への職業ばく露の確率が高いと思われる人は約7000人であった；その54%が、少なくとも１ヶ月に１日はSMFにばく露していた；職業的ばく露を受ける最大の集団は放射線技師であった(n≒1700)；7000人のうちの9%は、通例として、撮影中スキャナ室内に居るため、SMF以外のEMFへのばく露の可能性も考えられる；このような実践は、動物の撮影に係わる作業者で最もよく見られる、と報告している。