[バーゼルおよびアムステルダム市内の様々な地域での携帯電話基地局放射比較調査でのポータブルばく露計の有用性] tech./dosim.

Use of portable exposure meters for comparing mobile phone base station radiation in different types of areas in the cities of Basel and Amsterdam

掲載誌: Sci Total Environ 2014; 468: 1028-1033

この研究は、バーゼル(BSL)およびアムステルダム(AMS)の都市地域の4種類の異なる特性を持つ区域において、2010年12月から2011年1月の間に、ポータブルばく露計(PEMs)による無線周波電磁界RF-EMF)測定を12日(2週間おきに水曜、木曜の2日間連続の測定を6回行った)実施し、収集データの時間的、空間的変動を調べて、PEMsを利用したばく露評価の有効性を調べた。4種の区域は、ビジネス区域(大規模ビル群)、ダウンタウン(交通の多い繁華街)、中心部居住区域(4-5階建て以上、店舗も多い)、中心を外れた居住区域(4階建て以下、交通量少ない)とした。測定方法は、個人ばく露計を手押し車に固定し(地表面から1mの高さ)、各区域で予め決めた2kmの同じルートを毎回一定の速度(時速4km)で歩いて測定した(30分間)。同一測定日において区域測定順をローテーションし、全体として各区域が均等に午前、正午、午後の時間帯に測定されるようにした。結果として、携帯電話基地局からのばく露は、ダウンタウンおよびビジネス区域で0.30-0.53 V/m、2つの居住区域で0.09 - 0.41 V/mであった;各区域とも、測定ルートに沿った測定値の時間による変動は小さく、分散分析では測定日、測定時間帯による説明割合はそれぞれ0.6%、0.2%であった;空間による変動は大きく、分散分析では区域、都市による説明割合はそれぞれ30%、50%であった、と報告している。

ばく露