[パルス電磁界は糖尿病ラットにおける早期創傷治癒および筋線維芽細胞増殖を促進する] med./bio.

Pulsed electromagnetic fields (PEMF) promote early wound healing and myofibroblast proliferation in diabetic rats

掲載誌: Bioelectromagnetics 2014; 35 (3): 161-169

この研究は、ストレプトゾトシン(TSZ)を投与して作製したSDラット糖尿病モデルにおいて、創腔閉鎖および筋線維芽細胞の存在に対するパルス電磁界PEMF)の影響を調べた。TSZ投与から7日後、剃毛した背面上に、四角形(2 cm×2 cm)の真皮層に達する皮膚全層傷を切開手術により作成し、術後1日目からPEMF処置を行った群(n=28)と無処置の対照群(n=28)を比較した。PEMF群は、PEMFパルス幅0.04ミリ秒の正弦波パルス列を、25Hz、磁界強度5mTで発生させた)に、1日1時間ばく露した。ばく露期間は最長21日間。その結果、血中グルコースレベル、体重には、PEMF群と対照群で有意差がなかった;PEMF群では、創腔閉鎖(術後10および14日目)、再上皮化(術後10日目)が有意に増加したが、創傷治癒プロセスの最終段階での改善は見られなかった;α平滑筋アクチン免疫組織化学的染色によれば、PEMF群では対照群に比べ、術後7および10日目により多くの筋線維芽細胞が検出された、と報告している。

ばく露