[パルス電磁界はラット大腿骨骨頭のステロイド誘発性骨壊死の虚脱前段階における脂肪生成と骨形成のバランスを防護する] med./bio.

Pulsed electromagnetic fields protect the balance between adipogenesis and osteogenesis on steroid-induced osteonecrosis of femoral head at the pre-collapse stage in rats

掲載誌: Bioelectromagnetics 2014; 35 (3): 170-180

この研究は、ステロイド誘発性のラット大腿骨骨頭壊死(OFH)における脂肪生成と骨形成のバランスに対するパルス電磁界PEMFパルス幅4.5ミリ秒の方形波パルス、繰り返し周波数15 Hz、ピーク強度1.2 mT)の影響を調べた。42匹のWister雄ラットを無作為に3群に分けた。ステロイド群(S, n = 16)、ステロイド+PEMF群(S+P, n = 16)、対照群(C, n = 10)である。S群およびS+P群には、第1日に糖脂質を投与し、第2、3、4日にメチルプレドニゾロンアセテートを投与した。その4週間後に、S+P群はPEMFばく露した(1日4時間、8週間継続)。C群はステロイド投与もPEMFばく露も無し。その結果、S+P群では、S群に比べ、骨壊死発生率および骨細胞無しの骨小腔の発生率が低かった;骨頭組織でのPPAR-γ2発現抑制、Runx2発現の改善が見られた;観察された影響には、脂肪生成と骨形成のバランスの保持が関与すると考えられる、と報告している。

ばく露