この研究は、携帯電話の電磁波に対するリスク認知と他の環境および食物に関する因子に対するリスク認知の違いを分析した。また、電磁波のリスク認知が高い集団におそらく影響を及ぼしている心理的、社会的要因についても分析した。質問票による調査を、男女の対象者1001人（20歳以上）に実施した。その結果、携帯電話の電磁波に対するリスク認知が高いグループ中では、男性より女性の方がリスク認知が高かった；携帯電話の電磁波に対するリスク認知の高、低を従属変数としたロジスティック回帰分析では、男性より女性のリスク認知の方が1.815倍有意に高かった；「個人的に知識が多いと思う」、「次世代へのリスクの深刻さが大きいと思う」、「電磁波に関連した事故の発生に対する怒りが強いと思う」と回答した対象者において携帯電話の電磁波に対するリスク認知が高かった、と報告している。また、携帯電話の電磁波を含む20の因子については、リスク認知マップ（自覚的知識量と不安度を座標軸とした）を性別に示している。
1001 men and women in Korea aged between 20-60 years took part in a survey in 2011.
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