[疫学研究のための携帯電話基地局からの屋内電磁界のモデリング] tech./dosim.

Modelling indoor electromagnetic fields (EMF) from mobile phone base stations for epidemiological studies

掲載誌: Environ Int 2014; 67: 22-26

この研究は、携帯電話基地局からの無線周波電磁界RF-EMF)の屋内レベルの予測について検討した。これまで屋外レベルについては、アンテナ特性および建物の幾何学特性を考慮した3次元の無線電波伝搬モデル(NISMap)を共著者のBurgiらが開発しており、これを屋内レベル予測に拡張した。アムステルダム市内の101の小学校と30戸の個人住宅の全部で263の部屋で15分間のスポット測定を行った。各測定箇所において、屋内レベル予測に影響すると思われる建物の特性の情報を収集した(ガラス戸(二重か一重か)、壁や窓枠の材料など)。その後、NISMapにより測定地点のRFレベルのモデル値を計算し、モデル値と測定値の関連性が建物特性情報により修正されるか否か、混合効果モデルを用いて探索した。その結果、モデル値と測定値の間のスピアマン相関係数は0.73であった;平均値はモデル値0.053 mW/m2 、測定値0.041 mW/m2で、精度(モデル値と測定値の差の標準偏差)0.184mW/m2であった;建物特性情報を取り込むことは、モデルの予測値を改善しなかった、と報告している。

ばく露