この研究は、ナノ秒パルス電界(nsPEF)ばく露により細胞膜にナノレベルのポアが生じ、細胞内カルシウム濃度の一過性の上昇がばく露から数ミリ秒以内に起きることを踏まえて、nsPEFの哺乳類細胞(チャイニーズハムスター卵巣細胞株:CHO-K1)のカルシウム依存的構造および修復システムへの影響を調べた。カルシウムイオンを含むまたは含まないバッファー中でCHO-K1 にnsPEF(電界強度16.2 kV/cm;パルス幅1、20、600ナノ秒)ばく露を与えた。ポアの大きさを測定し、膜構造の形態学的変化などを観察した。その結果、600ナノ秒のPEFばく露で、カルシウム誘導性の膜再構築と微小管解重合が、リソソームエキソサートーシスによる膜の修復と同時に起きることを観察した、と報告している。
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