この研究は、実際の環境には多く見られる、高調波成分を含んだELF磁界のばく露評価法を検討した。都市の屋外環境での磁界の高調波成分を解析し、広帯域測定およびスペクトル解析に基づくばく露評価の結果を比較した。それによれば、1998年ICNIRPガイドラインを用いた場合、ばく露に占める高調波の寄与は55%であり、2010年ガイドラインを用いた場合、第1高調波の寄与は78%であった；広帯域測定に基づいた場合に比べ、スペクトル解析に基づいたばく露値は有意に高くなった；都市環境のELF磁界ばく露の評価には高調波成分を測定する必要がある、と報告している。
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