[新規の装置を用いて低周波磁界による局所短期の処置を受けたボランティアの指の血流刺激の可能性] med./bio.

Potent stimulation of blood flow in fingers of volunteers after local short-term treatment with low-frequency magnetic fields from a novel device

掲載誌: Evid Based Complement Alternat Med 2014: 543564

この研究は、新しく開発した低周波磁気刺激装置(手持ち型:装置名MagCell-SR:装置内で強力磁石が回転;周波数は4Hzまたは12Hz;装置の厚みは1cmで手甲に載る大きさ;手首と手甲の上に装置を置き、ばく露面の磁束密度は10-15mT)による指の微小循環刺激効果を試験した。健康なボランティアに5分間の刺激を行った。比較のため、回転なしの静磁界ばく露も実施した。微小循環は、手の甲の上方10-12cmに設置した小型レーザドップラ式灌流イメージングシステム(LDPI)で測定した。またヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)培養株のNO産生に対する本装置での磁界ばく露の影響も調べた。その結果、ボランティアの指の血流は、ばく露により有意に増加し、ばく露後もその影響は数分間持続した後、徐々に消失した;静磁界ばく露では僅かな増加のみが見られた;HUVECへのばく露でNO放出への影響が見られた、と報告している。

ばく露