研究のタイプ: 治療に関する研究 (experimental study)

[脊髄刺激は実験的パーキンソン病に神経保護効果を及ぼす] med./bio.

Spinal Cord Stimulation Exerts Neuroprotective Effects against Experimental Parkinson's Disease

掲載誌: PLoS One 2014; 9 (7): e101468

この研究は、パーキンソン病(PD)モデルラットに対する高位頸髄の脊髄刺激(SCS)の神経保護効果を調べた。成獣SD雌ラット(n=40)に、C1-2レベルの硬膜外電極を用いて、1時間のSCS(2、50、200 Hz)を16日間連続で与えた(対照群および各周波数群それぞれn=10)。実験開始2日目に、線条体に6-ヒドロキシドーパミン(6-OHDA)を注入し、注入の1および2週間後にPD症状行動テストにより評価した。最後に組織標本免疫組織学的検査を行った。また、50 Hz SCSを与えた別のコホート(n=40)を用意し、6-OHDA注入の1および2週間後の組織標本(それぞれn=20)のタンパク質アッセイを行った。その結果、行動テストでは、アンフェタミン誘導回転運動の回数がSCS群で低下した;免疫組織学的検査では、線条体チロシンヒドロキシラーゼ(TH)陽性線維がSCS群で有意に保護されていた;黒質緻密部でのTH陽性ニューロンは50Hz群で有意に保護されていた:6-OHDA注入の1週間後の組織標本では、血管内皮細胞増殖因子がSCS群で上昇した、と報告している。

ばく露