[電気けいれん療法における電流振幅、電極サイズ、電極間隔による刺激強度と局在性の制御:磁気けいれん療法との比較] tech./dosim.

Controlling stimulation strength and focality in electroconvulsive therapy via current amplitude and electrode size and spacing: comparison with magnetic seizure therapy

掲載誌: J ECT 2013; 29 (4): 325-335

この研究は、電気けいれん療法(ECT)の頭蓋電界分布特性に対する電流振幅電極サイズ、電極間隔の影響を、人体頭部5層球モデルでシミュレーション計算し、併せてECTの電界局在性を磁気けいれん療法(MST)と比較した。ECTは、電極直径(2-5 cm)、間隔(1-25 cm)、電流振幅(0-900 mA)の範囲で計算した。MSTはダブルコーンコイル式とした。その結果、電極の直径と間隔および電流を小さくすることで、頭蓋骨電流密度を増すことなくECT電界はより局在化、表層化できる;電極の直径と間隔および電流を最適化すれば、ECT電界特性はMSTのそれと15%以内で近似できる;MSTに比べ、ECTの電界特性は頭部の解剖学的変動の影響を受けやすい、などを報告している。

ばく露