[発達と行動に対する電磁界の生物学的影響研究用モデルシステムとしてのメダカ胚の使用] med./bio.

Using medaka embryos as a model system to study biological effects of the electromagnetic fields on development and behavior

掲載誌: Ecotoxicol Environ Saf 2014; 108: 187-194

この研究は、電磁界EMF)の発達などへの影響の研究用モデル動物として、ミナミメダカ(学名Oryzias latipes)胚の使用の実現可能性を検討した。一般にメダカは身体の透明性のため、インビボでの発達毒性研究に有用なツールとして知られている。受精したばかりの胚を無作為に4群に割り当てた。すなわち、3.2kHzのEMFをそれぞれ0.12、15、25、60µTでばく露した。0.12µT群はバックグラウンドレベルの対照群と考えた。ばく露は孵化まで継続し、いくつかの発達評価項目に着目して、毎日、観察と画像記録を行った。また、4日目の孵化幼体で選好反応テストを行い、不安行動レベルを評価した。その結果、3つ全てのばく露群で対照群に比べ、発達が有意に速かった;体節数、眼の幅と長さ、眼の色素濃度、中脳の幅、頭部の発達、孵化までの日数などに影響が見られた;60µT群の場合、他の群に比べ、不安行動のレベルが有意に高かった、と報告している。

ばく露

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