[脊髄損傷後の神経因性疼痛軽減を目的とした経頭蓋直流電流刺激:PETによるメカニズム研究] med. app.

Transcranial direct current stimulation to lessen neuropathic pain after spinal cord injury: a mechanistic PET study

掲載誌: Neurorehabil Neural Repair 2014; 28 (3): 250-259

この研究は、脊髄損傷後の神経因性疼痛のある患者(n=16)を対象に、経頭蓋直流電流刺激tDCS)による疼痛軽減効果に関して、フッ素18でラベルしたフッ化デオキシグルコース・ポジトロンエミッションCT(18F-FDG-PET)上の変化を観察した。患者は、運動野への陽極tDCS(1回20分、2mA、1日2回)の真の刺激または擬似刺激を10日間連続して受けた。実験セッションの開始前(ベースライン)と10日間の終了後に、18F-FDG-PETを用いて大脳の局所的グルコース代謝を測定した。その結果、痛みの自己評価尺度のスコアが、ベースライン値に比べ、真のtDCSセッション後は有意に低下した;グルコース代謝の変化(延髄での増加および左背外側前頭前野での減少)は、擬似セッション後の変化に比べ、真のセッション後の方が大きかった、と報告している。

ばく露