研究のタイプ: レビュー (治療に関する研究)

[脊椎固定の強化を目的とした電気刺激:系統的レビュー] review

Electrical stimulation to enhance spinal fusion: a systematic review

掲載誌: Evid Based Spine Care J 2014; 5 (2): 87-94

この総説は、変性疾患治療のための腰椎固定術の固定達成率に対する電気刺激と非電気刺激の効果を比較した無作為対象臨床試験(RCTs:2013年10月15日までに公表)を文献検索し、GRADE(Grades of Recommendation Assessment, Development and Evaluation)クライテリアに基づき、2人のレビューワが独立的に各文献の証拠の強さを判定した。臨床的疑問は、「電気刺激固定促進効果があるか」、「電気刺激のタイプにより効果が違うか」の2点である。その結果、6件のRCTsが採択基準を満たした;試験された電気刺激のタイプは、直流電流(3件)、パルス電磁界(3件)、容量カップリング(1件)である;対照群は、無刺激(2件)または擬似刺激(4件)であった;調査集団、特性、調査デザインに大きな異質性があり、メタ分析は不能であった;電気刺激のタイプに拘わらず、累積的な固定率はRCTs間で大きくばらついた(電気刺激群35.4-90.6%、対照群33.3-81.9%);研究間での一致がないため、電気刺激刺激なしと比較してより良い固定の結果をもたらすか否か結論することは不可能である、と報告している。

影響評価項目

ばく露