研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[後根進入部の電気刺激はラットの広ダイナミックレンジ神経活動を低下させる] med./bio.

Electrical stimulation of dorsal root entry zone attenuates wide-dynamic-range neuronal activity in rats

掲載誌: Neuromodulation 2015; 18 (1): 33-40; discussion 40

この研究は、外科的なL5脊髄神経結紮(SNL)による神経損傷ラット(n=25)を用いて、脊髄後根進入部(DREZ)の電気刺激(50 Hzパルス幅0.2ミリ秒の2相パルス刺激時間5分)により広ダイナミックレンジ(WDR)神経活動が抑制されるか否かを調べた。刺激強度は、坐骨神経のAα/β線維が活性化され、Aδ/C複合活動電位誘発なしに逆行性Aα/β複合活動電位誘発する最小電流が測定したされるレベルとした。その結果、SNLラットで見られたWDR神経の自発的活動率上昇は、刺激前レベルに比べ、DREZ刺激後に有意に低下した;擬似手術群(n=8)、神経損傷群のどちらにおいても、DREZ刺激により、皮内(皮膚受容器)の段階的電気刺激(0.1-10 mA、2ミリ秒間)に対するWDR神経反応のC成分が低下し、A成分は低下しなかった、と報告している。

ばく露