[多発性硬化症における疲労感に対する経頭蓋直流電流刺激] med. app.

Transcranial direct current stimulation (tDCS) for fatigue in multiple sclerosis

著者: Ferrucci R, Vergari M, Cogiamanian F, Bocci T, Ciocca M, Tomasini E, De Riz M, Scarpini E, Priori A
掲載誌: NeuroRehabilitation 2014; 34 (1): 121-127
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この研究は、疲労感を訴える多発性硬化症（MS）患者（n=25）の運動野に陽極経頭蓋直流刺激（tDCS）を実施し、患者の疲労感の改善度を評価した。全員の患者に、真の刺激セッションと擬似刺激セッションを無作為の順番で、最短1ヶ月の間隔をおいて実施した。真および擬似のセッションは、1日15分間、5日連続とし、セッション前（ベースライン）、5日目のセッション終了後（T1）、1週間後（T2）、3週間後（T3）に疲労スケール（FIS）、抑うつスケール（BDI）に記入させた。その結果、陽極tDCSにより回答者の65%で疲労スコアが有意に低下した；疲労スコアの改善度は約30％で、T2、T3でも維持された､と報告している。

ばく露