[電界とUVAによるマウスの神経芽細胞でのカルシウム濃度変化] med./bio.

Alterations of intracellular calcium concentration in mice neuroblastoma cells by electrical field and UVA

掲載誌: Bioelectromagnetics 1997; 18 (8): 595-597

<目的>細胞内カルシウム電磁界実験で結果の再現性が取れていないので、測定する時に細胞内に負荷した蛍光物質をUV光で励起させるためその時用いたUV光自体の細胞に与える影響を調べた。 <方法>マウスの神経芽細胞にFURA2を負荷し、蛍光顕微鏡下で画像解析して細胞内カルシウムを測定した。細胞にはAM波やパルス波を曝露して何も曝露しない対照群細胞と比較した。AM振幅変調)波は、5kHz正弦波のAM16Hz、正弦波800V/m、80V/mで、電界パルス波は300-ms単極パルスである1000V/m、800V/m10秒間で、5パルスと100秒間で50パルスであった。さらに、測定に用いたUV光をフラッシングさせたり(1分間に2ないし55回の二重明滅)して、細胞内カルシウムの変化を観察した。 <結果>電磁界を曝露した細胞の50%は細胞内カルシウムの増加が認められたが、対照群細胞の20%にも増加があり、その増加はFURA2を励起させるのに用いたUV光の放射量に依存した。