[脳卒中後の仮想現実治療に対する経頭蓋直流刺激追加の効果:パイロット的な無作為対照試験] med. app.

Effects of the addition of transcranial direct current stimulation to virtual reality therapy after stroke: a pilot randomized controlled trial

掲載誌: NeuroRehabilitation 2014; 34 (3): 437-446

この研究は、Wiiによるバーチャルリアリティ治療(VRT:1時間)に経頭蓋直流刺激tDCS:13分間)を組み合わせた治療が、VRT単独治療に比べ、脳卒中後の慢性的な上肢機能麻痺やQOLの改善にとってより有効であるか否かを、無作為対照試験でパイロット的に調べた。上肢麻痺脳卒中後の患者(n=20)を無作為に、VRT+tDCS群とVRT+擬似tDCS群に分けた。それぞれを15セッション実施した後に、上肢機能に関する種々のテストを行い、それらのスコアを評価して臨床的に意味のある最小の差(MCID:Minimal Clinically Important Difference)を観察した。その結果、両群とも大部分のテストでスコアが上昇した;両群で有意差が見られたのは、VRT+tDCS群での手首の痙縮のみで、この群の半数以上がMCIDを達成した、と報告している。

ばく露