[1mAの陽極tDCSで支援した運動訓練は多発性硬化症患者での運動機能を改善しない] med. app.

A single session of 1 mA anodal tDCS-supported motor training does not improve motor performance in patients with multiple sclerosis

掲載誌: Restor Neurol Neurosci 2014; 32 (2): 293-300

この研究は、多発性硬化症(MS)患者の運動機能に対する陽極経頭蓋直流電流刺激(atDCS)の有効性を調べた。擬似刺激(stDCS)を対照とした、二重ブラインド化クロスオーバーデザインの臨床試験で、障害度が高い方の手での連続運動タスクへのatDCS(1mA、20分間)の影響を評価した。atDCSまたはstDCSは、障害度が高い方の手の反対側の一次運動野に与えた。運動タスクは、刺激の直前、刺激中、刺激後30分に実施し、その成績を比較した。その結果、臨床試験の統計的検出力は低いので解釈は慎重を要するが、運動遂行能力へのatDCSの有意な効果は見られなかった、と報告している。

ばく露