[長時間の頭頸部へのRFハイパサーミアにおける急性悪影響と脳の局所SARとの関連] tech./dosim.

Association of acute adverse effects with high local SAR induced in the brain from prolonged RF head and neck hyperthermia

掲載誌: Phys Med Biol 2015; 60 (3): 995-1006

この研究は、頭頸部への深達性RFハイパサーミア(HT:434MHz、60分間標的部位を治療)において、患者の脳に誘導される電磁界と急性的な健康影響評価スコアとの関連性を調べることにより、国際的ガイドラインの基本制限の厳密性を人体データで吟味した。HT治療の標的部位と脳との距離が最小で、治療中に高い電力を受けるために脳内のSARが最も高くなるような患者16人を選出して、各人の10g空間平均SARピーク値(psSAR10g)をシミュレーション計算した。その結果、脳に誘導されるpsSAR10gの最大値は、職業ばく露ガイドライン値を14倍上回った;このように脳の局所SARが長時間にわたって高い場合であっても、HTの有害性判定基準(CTC)スコアによる急性影響の評価結果は、重大な急性の神経学的影響を示さなかった、と報告している。

ばく露