研究のタイプ: レビュー/サーベイ論文

[細胞に対する電磁波の影響] review

Cellular effects of electromagnetic radiation.

掲載誌: IEEE Eng Med Biol Mag 1987; 6: 26-30

<目的>生体系における電磁波の効果については,今だに不明確な点が多い.本文献では,In vitroでの電磁波効果に対する知見を与えている. <方法>電磁波を照射した際の,細胞への効果を, 53の文献からまとめている. 電磁波の種類は,マイクロ波,ミリメータ波,低周波パルス波に大別され,それぞれについて,In vitroでの細胞への効果を述べている. <結果および結論>マイクロ波は1kHz-8GHzの連続波もしくはパルス連続波を用いた. その結果,マイクロ波で100V/m,RF(1KHz)で2KV/m以上において,温度,PO^2,血奬との相互効果で細胞質陽イオン浸透性能力の変化が見られた.赤血球溶解については,マイクロ波で約400V/m(100MHz, 22.5℃)以上で照射した結果,周波数依存性の効果が見られた.エネルギー物質代謝変化においては,分子再生レベルでの相互干渉が見られた.ミリメータ波は,40-50GHzの連続波を用いた.120V/m以上で,同調吸収による組織成長率の変化が見られた.低周波(DC-60Hz)では,Ca^2+放出が15, 16, 45, 60, 105Hzで見られた.またDCで1KV/m,正弦波で30V/m以上において,膜受容器移動誘導が見られた.さらに,平均電界12.5V/m 以上で,神経の配向が,72Hzの周波数で転写の増加が見られた.パルス波では,200KV/m以上で膜の浸透性能力が変化し,細胞溶解が見られた.