[磁界共振結合による無線電力伝送下での遺伝毒性のインビトロ評価] med./bio.

In Vitro Evaluation of Genotoxic Effects under Magnetic Resonant Coupling Wireless Power Transfer

掲載誌: Int J Environ Res Public Health 2015; 12 (4): 3853-3863

この研究は、磁界共振結合型無線電力伝送(WPT)の磁界が、ヒト胎児肺由来線維芽細胞(WI38VA13 subcloned 2RA)に遺伝毒性作用を及ぼすか否かを実験で調べた。WPT磁界ばく露は、12.5MHz共振周波数での伝送効率85.4%に設計されたヘリカルコイルばく露装置で実施した。細胞培養皿の位置での磁界強度はICNIRPガイドラインの職業ばく露参考レベルの約2倍のレベルを実現した。WPTばく露群と対照群において、細胞増殖細胞分裂周期分布、DNA鎖切断小核形成、ヒポキサンチン・グアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(HPRT遺伝子突然変異などを指標に遺伝毒性を評価したが、有意な影響は何も検出されなかった、と報告している。

ばく露