[健康な被験者において陰極経皮脊髄直流刺激は運動単位の動員を改善する] med. app.

Cathodal transcutaneous spinal direct current stimulation (tsDCS) improves motor unit recruitment in healthy subjects

掲載誌: Neurosci Lett 2014; 578: 75-79

この研究は、陰極性の経皮脊髄直流刺激(tsDCS)が健常な被験者の運動単位の動員に与える影響を調べた。運動単位とは、1つの運動性ニューロンとその支配を受ける筋線維群からなる機能的基本単位で、運動単位数推定法(MUNE:筋電図から運動単位の数を推定する方法)により測定される。擬似(s-tsDCS)、陽極性(a-tsDCS)、陰極性(c-tsDCS)の刺激を頸部および胸部下方部に与え、尺骨神経支配の小指外転筋(ADM)または正中神経支配の長母指外転筋(APB)の記録用いてMUNEの計算を行った。その結果、c-tsDCSの頸部刺激はMUNE値を大きく上昇させたが、s-tsDCS、a-tsDCSでは有意な影響がなかった、と報告している。

ばく露