[膝関節の微小破壊手術後のパルス化電磁界の適用：中期研究] med. app.

この研究は、重度（III-IV度）の軟骨損傷の管理を目的とした内側大腿顆の微小破壊手術を受けた患者（n=68）を一定数のブロックに分け、ブロック単位での無作為化によりパルス化電磁界（PEMFs）処置群（n=34）と擬似処置群（n=34）に割り当て、微小破壊手術の効果とその持続性に対するPEMFsの有効性を、処置から2年後および5年後まで追跡調査した。その結果、両追跡調査を受けたのはPEMFs処置群28人、擬似処置群32人であった；2年後調査では、両群とも微小破壊手術前（ベースライン）に比較して有意な症状改善が見られ、両群間に有意差は無かった；5年後調査では、両群で症状および機能スコアの悪化が見られたが、悪化の程度はPEMFs処置群の方が有意に小さかった（手術前のレベルが維持されていたのはPEMFs処置群82%、擬似処置群68%であった）、と報告している。