[低周波電磁界を条件としたラット摘出心臓におけるI/ R損傷および収縮不全の保護] med./bio.

Low frequency electromagnetic field conditioning protects against I/R injury and contractile dysfunction in the isolated rat heart

掲載誌: Biomed Res Int 2015: 396593

この研究は、低周波電磁界LF-EMF)が活性酸素種の生成を低下させると仮定して、LF-EMFが虚血灌流(I/R)傷害を受けた心臓収縮性を保護するか否かを、ラットから摘出した心臓で実験的に検証した。摘出心臓に、全血流なしの20分間の虚血状態、その後の30分間の再灌流の処置を、LF-EMFばく露の有無の2つの条件下で実施した。心臓の機械的機能の評価のために、冠血流量、心拍数、左心室最大血圧(LVDP)、収縮血圧心拍数の積(RPP)を測定し、また心筋組織損傷マーカをいくつか測定した。その結果、LF-EMFばく露群では、RPPの低下は防げたが、冠血流量への効果はなかった;またLF-EMFばく露群ではLVDPが上昇した、などの所見を報告している。

ばく露