[リンパ球におけるカルシウムシグナリングに対するパルス磁界の影響:細胞状態および磁界強度依存度] med./bio.

Pulsed magnetic field effects on calcium signaling in lymphocytes: dependence on cell status and field intensity

掲載誌: FEBS Lett 1992; 314 (3): 351-355

3 Hz、単極性、準矩形磁界パルスが、静止ならびにマイトジェン処理を受けたラット胸腺リンパ球の45Ca2+摂取に与える効果を調べた。パルス磁界(Bpeak=6.5mT, Emax=0.69mV/cm, Jmax=2.6μA/cm2)への30分間の非熱的ばく露は、コンカナバリンAで誘導される45Ca2+摂取を45%減少させた。観察されたことは以下の通りである。1)3Hzの磁界による誘導反応は、Ca2+のシグナル変換の活性化に依存する、2)反応の方向(刺激あるいは抑止)はリンパ球マイトジェン反応性に依存する、3)磁界の応答の大きさは磁束密度の増大とともに大きくなった(Bpeak=0、1.6、6.5、28mT)。ここでの結果は、我々の環境レベルよりほぼ10^4より大きな磁界、Bmaxでの磁界の影響を示し、リンパ球を用いて行った独立の3Hzパルス磁界研究の結果と一致する。

関連論文