この研究は、幼若のカミツキガメに見られる自然発生的磁気整列（SMA）が、低レベルのラーモア周波数の無線周波（RF）電磁界ばく露によりどのように影響されるかを実験し、磁気整列の感覚メカニズムを考察した。 始めにRFばく露のない環境に馴化させたカメの場合、環境の変化がRFoff→RFoffでは依然として北を向いているが、RFoff→RFonでは向きがばらばらになった。始めにRFばく露環境に馴化させたカメの場合、環境の変化がRFon→RFoffで向きがばらばらになり、RFon→RFonでは南を向いた。幼若カミツキガメのSMAへのRFの影響について、ラジカル対メカニズムの関与、カメが捉える磁気情報のパターンの変化の可能性などを論じている。
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